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ランチのちワイン、時々トラベル。

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2009年 08月 19日

AL FIORE(アルフィオーレ)

AL FIORE(アルフィオーレ)    満足度:★★★★★★(星6つ)
*7月末日訪問

前回の訪問から1週間もせずに再訪したうるる夫妻です。
間違いなく仙台一のイタリアン!!
今回も素晴らしいコースに幸せにしていただきました
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向山にある絶景のロケーション。
広瀬川や仙台の街並みが見えるお席です。

スペシャル・コース 7800円(税込み・サ別)
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厨房スタッフの佐藤剛さんが仕立てた期間限定(7月の25日(土)〜7月31(金))コース。
剛さんお手製のメニュー表♪
猫好きという話を憶えていて下さって、
筋肉質の猫ちゃんが可愛らしい素敵な紙に書いて下さいました。
嬉しくってファイルに保存してますよ〜(^^)/

剛さんは、養豚の勉強をするため岩手(龍泉洞黒豚)へ旅立つので、
七月いっぱいでアルフィオーレを一旦卒業になさるのです。
卒業にあたってシェフから出された課題が、
アルフィオーレで培った経験と知識をいかしたコース構成。
剛さんが考えたコースをシェフが実際にお作りになっているようです。
そうそう。
実は私たち、1週間前にこのコースの本来のスープやメインを既に頂いてしまっていたので、
私たち専用に一部メニューを変えてくださっていました!まさにスペシャル・コース!!


一品目
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「冷たいトウモロコシのスープ」
暑い日だったので、前菜よりスープが先にきました。
甘ーいトウモロコシ。

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ワインは、今回も完全にシェフお任せ。
まずは、白。
CANTINA ARGIOLAS "Is Argiolas(イス アルジオラス)"
2006だったかな。
サルデーニャ島産のヴェルメンティーノ100%の白です。
コクのある辛口。
口に丸く広がる酸と新緑ような爽やかさ。
スープのオリーブオイルのニュアンスも感じるワイン。

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大好きグリッシーニ。

二品目
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「山地酪農牛のレバーと牛乳のタルト」
キャー大好きな薔薇が〜!
なんて見目麗しい前菜なのかしら!

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下に見える茶色のものがタルト。
その上に自家製リコッタチーズとブルーベリーソース、そして薔薇(食用)が。
レバーの香りの良い部分だけがふんわりと香る香ばしいタルトと、
ミルク風味たっぷりのリコッタが混ざり合い濃厚でかなり美味しい。
そこにブルーベリーの豊潤な甘味と酸味が加わり上品にまとまっています。
さらに、この薔薇!ただの飾りじゃないの!
花びらを噛んだときに口の中に広がるかすかな芳香が、
まさにこのタルト全体を貴婦人のうように仕立てています。
レバーとブルーベリーがこんなにお互いを高め合うなんて・・・、
素晴らしい前菜だわん。


三品目
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「天然アユのコンフィ イタリア風‘ダシ’と」

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このアユのコンフィも絶品!
天然アユらしく黄みが多い腹にワクワク。
香ばしくオリーブオイルで茹でられたカリカリの皮をかじると、
臓物の心地よい苦味と青草のような香り。
実に夏らしいです。
脂肪が少なく締まっている分、身の味が凝縮されているのを感じます。
内臓や骨や身を一緒くたにしてじっくり口の中で味わいました。
添えられたダシは、山形の郷土料理ですね。
ダシ単体で美味しいですし、
サッパリとしていて箸休めになります。

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Fattoria di Bacchereto Carmignano DOCG“terre a Mano2004”
(ファットリア・ディ・バッケーレト カルミニャーノDOCG“テッレ・ア・マーノ2004”)
サンジョヴェーゼ75%、カナイオーロ10%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%
トスカーナで作られるビオワイン。
このワインもかなり良い。
しなやかで力強く黒胡椒や薬草のようなニュアンスがあって、
アユのほろ苦さとマッチしてます。


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自家製パン。


四品目
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パスタ①「旬菜とカラスミのニョッケサルディ キャベツソースで」
*ニョッケサルディとは、ニョッキの形の手打ちパスタのこと。

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自家製のカラスミがふんだんに使われています。
カラスミの香りが素晴らしい。
キャベツソースの甘味が良いですね。
オレンジ色のニョッケサルディは、
やや柔らかめでもちっとしております。

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スズキの自家製カラスミ。
カラスミまで作っちゃうシェフがスゴイです(^^)



五品目
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パスタ②「山地酪農牛と県産野菜のラグー ファルファッレで」

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山地酪農牛を贅沢に使ったラグーソースは激うま!
肉からしみでたこの旨味と甘味がリッチすぎます。
チョウチョ型のパスタは、歯ごたえが良いモチモチ系。
さりげなく掛けられたチーズがよいアクセント。

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アルフィオーレさんは、
肉をちゃんと熟成させてお使いになるので、
線維のほぐれ具合や旨味の凝縮具合がとても素晴らしいのです。


ここで、パスタ二品に込められたエピソードが・・・。
ニョッケサルディを畑にいるイモ虫に見立てて、
キャベツ(ソース)をムシャムシャ食べて、
やがて綺麗な蝶々(ファルファッレ)へ成長し飛び立っていく・・・。
そんな意味が込められているのだそうです。
ロマンティックな発想にジーンと感動(T_T)
アルフィオーレを卒業してこれから新たな修行へ旅立つ剛さんのお姿が重なりました。




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ラ・トーサ コッリピアチェンティーニ DOC グットゥルニオ 2007
甘味と酸味のバランスとれた香りの華やかな赤。
ラグーソースの甘味に見事に合います。


六品目
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メインは、「山地酪農牛のタルタル」

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これも、絶品!
黒トリュフもこんなに!

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レアに調理された熟成赤身を角切りにしてタルタル仕立てに。
肉が・・・旨すぎます(T_T)
トロッとした歯触りとしっかりた歯ごたえが堪らないの!
それに、この赤身の旨さ・・・本当に素晴らしい!
ワインと共に味わいながらいただきました。


七品目
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デザート「無花果のグラタン」

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オーブンでトロッと焼かれた無花果に
アングレーズソースとリコッタチーズがかけられた大人のデザート。


食後のドリンクは、
エスプレッソマシーンで淹れた各種カフェやハーブティー。
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カプチーノ

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アイスカフェラテ


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小菓子は手作りクッキー


今回も大満足でした♪
本当に素晴らしいコースでお見事です!
剛さんの自家製パスタを作るお姿や素晴らしいアシスタント姿が、
当分見納めだと思うと涙がウルッときてしまいました。
(パスタは、新しいスタッフが見つかるまでは以前のようにシェフが担当するとのこと。)
修行を終えて、またいつの日か仙台で腕をふるわれる時が待ち遠しいですね。


何故にここまでアルフィオーレがお気に入りなのか・・・。
美味しいというのは当たり前なのですが、全てが「贅沢」なのです。
「贅沢」というのは高価な食材を使っているということではありません。

シェフからはたくさんの「贅沢」を味わわせていただけます。
ご主人が自ら育てた元気いっぱいの自然のままの有機野菜たち。
無農薬で育てられた玄麦を石臼で挽いて作られたパスタやパン。
信用のおける方から丸々一頭仕入れて丹精込めて調理する牛や豚。
ソースやチーズ、生ハムやカラスミなど、余すことなく何でも手作りです。

舌だけではなく身体の内から満足できるアルフィオーレのお料理たち。
シェフは、安心安全な美味しい食材のために
生活の全てといってもよいくらいの時間を費やしておいでなのです。
これらの食材を超一級品の腕前でお料理にするのですから、
これほど贅沢な食べ物はないと思うのです。
美味しいのは当然ですが、
その根底にある素材の素晴らしさと、
シェフの心意気に私たち夫婦は惚れ込んでおります


帰りに入れた次回予約の日も近づいて来ておりますので、
またまた楽しみでおります


前回の記事
AL FIORE-2009.3
AL FIORE-2009.7①   


AL FIORE(アルフィオーレ)
住所:仙台市太白区向山2-2-1 1F
TEL:022-263-7835
営業時間:12:00〜14:00(LO) 18:00〜22:00(LO)
定休日:毎週水曜日
お店ブログ→http://blog.livedoor.jp/al_fiore/

by exia00 | 2009-08-19 22:32 | イタリアン


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