人気ブログランキング |

ランチのちワイン、時々トラベル。

g00exia.exblog.jp
ブログトップ
2009年 07月 05日

勝山館"French Cuisine& Wine Cellar" SHOZAN

"French Cuisine& Wine Cellar" SHOZAN  満足度:★★★★★★(6つ星)

仙台随一の正統派フレンチレストランとして君臨していた『SHOZAN』が、
6月28日をもって多くの方に惜しまれながら閉店いたしました。
shozan2
クラシックな正統派フレンチがまた一つ宮城から姿を消してしまったことは、
本当に残念で堪りません。
私たち夫婦にとっても、思い出の場所の一つです。
閉店に伴って行われた感謝祭の中で、
SHOZAN特別ディナーやスペシャル5大シャトーバイザグラスという企画が催されました。
ディナーは出遅れてしまい残念ながら予約は取れなかったのですが、
Barラウンジにて5大シャトーを一度にいただけるという幸運に恵まれました。

shozan1
店内の入り口にはBARラウンジがあります。
赤と黒のシックな雰囲気。
同じ勝山館の日本料理「醇泉」の1階個室とインテリアに共通点があるのが面白い。
そうそう、こちらの椅子は座り心地がとても快適。
4時間座っていても疲れない優しい椅子です。

「スペシャル5大シャトーバイザグラス」 ■2009.6/12 fri〜6/28sun
シャトー・マルゴー 1989          ¥3,000
シャトー・ラトゥール 1989         ¥3,000
シャトー・ラフィット・ロートシルト1989   ¥3,000
シャトー・ムートン・ロートシルト1989   ¥3,000
シャトー・オーブリオン  1988       ¥3,000
シャトー・ディケム 1983          ¥4,000
※上記ワインは、グラスのみの特別価格。(消費税込みサービス料別)
※各100mlでのご提供。
※SHOZANでは、ワインを酸化させない世界初のワインセーバー「WHYNOT」を使用。
 常に開けたての風味豊かなグラスワインを提供することができます。


1989年(オーブリオンのみ1988年)のボルドー5大シャトーと
貴腐ワインの女王を同時に飲めるなんて夢のよう!!
「今回は閉店なので感謝の気持ちでこの価格で出しております。」とのことですが、
確かにこの倍の価格を払ってもお安いと思います。
この深遠なるワインを生み出すため、
毎年厳しく葡萄を管理しておられるシャトーの方々に申し訳ないほどです。
このような素晴らしいワイン達を、
私たちにも手の届くよう企画して下さったSHOZANさんにも感謝申し上げたいです。

shozan3
5大シャトー集結!堂々たるお姿は壮観極まりない!!






shozan5
シャトー・マルゴー 1989
素晴らしく官能的な香り!思い切り華やか!
カシスや黒い果実の甘酸っぱい豊潤なアロマですが、
ミントのような香りもありどこか透明感があります。
味わいの凝縮感はとても強く、綺麗な酸が際立っております。
以前(2008秋)、95’のマルゴーを飲んだことがあり、
かなりとげとげしくて「プライドばっかり高いつまらない女」って感じだったのですが、
熟成を経るとこんなにも素晴らしいワインになるのかと改めて思い知らされました。


shozan7
シャトー・ラトゥール 1989 
とてもバランスが良い味わい。
調和がとれてるという生易しい感じではなく「厳しく整然とした」という印象。
目がぎゅっと詰まったような凝縮感があるから、そう思うのかな。

shozan4
シャトー・ラフィット・ロートシルト1989
初めから圧倒的な香り。
黒系果実の馥郁とした香りに大輪の薔薇、バニラ、杉のアロマが感じ取れます。
タンニンはキメが細かい。酸はやや控えめ。
想像よりは果実の凝縮感や深みに欠けますが、
印象は優美で思いの外に優しく品格を感じます。
しかし・・・残念ながらサーブから4時間後には、
酸が立ち始め香りも弱まってきてしまい、スタイルが崩れてきてしまいました。


shozan6
シャトー・ムートン・ロートシルト1989  
*エチケットデザインは、GEORG BASELITZ (ゲオルグ・バゼリッツ)氏
杉、トースト、メープルシロップの優しく温かい香り。
酸が強めですが、酸に見合うだけの果実味も感じられます。
凝縮感という点では見劣りするような気がしますが、
円熟したこのワインは今飲むのには適しており楽しむことができました。
去年(2008夏)に同ヴィンテージを別のレストランで飲んだときは、
ブルゴーニュかと見紛うばかりのミディアムボディと繊細さだったのですが、
今回は同じ物のはずなのにもうちょっと硬くて若々しい感じがしました。
きっと、仕入れや保存状態の関係なんでしょうね。
これも、ワインの面白いところですね。


shozan8
シャトー・オーブリオン  1988       
飲む者を寄せ付けない雰囲気を持っています。
サーブされてから3時間経っても、なかなか飲めるまでに開かず、
かなりの困りんぼうさんでした。
けぶるような煙草香が何と言っても一番の印象で幻想的。
舌にまとわりつく甘草やハーブ・土などのニュアンスも強く感じます。
開いてくると煙草香はやや弱まり、
その代わりにダークチェリーのような甘さが姿を現しました。
インドネシアで嗅いだガラム(クローブ)のようなニュアンスも加わり、
このワインに妖艶さを演出しているように感じました。
まだまだ若々しく、凝縮感は一番に感じましたが、
飲み頃までにはもう少し熟成が必要なのかもしれません。


素晴らしいワインのお供は・・・
shozan9
チーズの盛り合わせ(ドライフルーツもサービスしていただきました。)
&ご好意でいただいたグリッシーニ(もちろん美味でございます。)

shozan-c
チーズの盛り合わせ
特にブルーチーズが大好きなので、ハチミツが添えてあると嬉しいです


shozan10
最後は、極甘口のデザートワイン。
青いグラスには、お口直しにレモン水が。

shozan12
シャトー・ディケム 1983
黄金色に輝く貴腐ワイン。
とろけるような白桃やパイナップル・マンゴーの香りが素晴らしく、
蜂蜜やカスタードのようなトロリとした舌触りにクラクラと眩暈を起こしてしまいそうです。
2002ヴィンテージを若いと知りつつも飲んだときは、
まだ余分なアルコール感やグリセリンの感じがあって攻撃的な甘さだったのですが、
この1983は良くとろけてどこにも引っかかりがなく、
たっぷりした絹のような舌触りでした。
まだまだ熟成できるんでしょうね。夢のようです!
shozan11
素晴らしい夜になりました。

shozan13
ホワイトチョコレートのデザート チェリーを添えて

本当はラウンジでこの様なデザートはいただけないのですが、
「このディケムに合うようなデザートないかしら。」とソムリエさんに相談したら、
レストラン最終日で在庫がほとんど無いなか作って下さいました(感動!)
ホワイトチョコレートを使ったデザートが良いと希望まで聞いて下さったのですよ。
本当に、こちらのSHOZANさんのサービスの姿勢には頭が下がります。
一人一人のお客様の満足にとことんまで付き合ってくれるレストランです。
ソムリエであり副支配人の細川さんは本当にお気配りが細やかな方で、
ワインについてや東京・仙台のグルメ情報について教えて下さり、
和やかに心ゆくまでボルドーの夕べを過ごすことが出来ました。
夢のような4時間に感謝しております。


20年熟成を経てようやく飲み頃の入り口に差し掛かったワイン達。
どのワインにも共通していえるのは、まだまだ若々しさがあること!

shozan14
さてさて、SHOZANさんですが、
今後は、より上質な本格派のイタリアンを目指して、
『 Ristorante PADRINO del SHOZAN(リストランテ パドリーノ デル ショーザン)』
へ生まれ変わるとのことです(2009.7/20リニューアルオープン)。
もちろん、垂涎ものの東北最大級のワインセラーはご健在とのことです(ほっ)。
新装イタリアン、お気に入りになることを期待して来店してみたいと思っております。

勝山館HP→http://www.shozankan.com/

by exia00 | 2009-07-05 23:55 | ワイン


<< 東京2009年6月①      ブラザー軒 >>